傾聴の姿勢とは?やさしく話を聴く力を身につける方法と実践でのポイント!

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この記事でわかること!
  • 傾聴の種類活かされる場面
  • 傾聴の具体的なやり方
  • 傾聴力を高める練習方法
  • 傾聴でやってはいけないこと

傾聴とは、目や耳、心を傾けて相手の話を聞くコミュニケーション技法です。

ビジネスシーンをはじめ、日常生活でも、より人間関係を円滑にしていくためのスキルの一つでもあります。

相手との信頼関係を築くのはもちろん、自分自身を知り精神的な成長を促すきっかけにもなります。

この記事では、【傾聴】について、種類から具体的なやり方、学ぶメリットや練習方法などについてご紹介していきます。

目次

「傾聴」ってそもそも何?

話をする女性と聞く女性

”傾聴”という言葉は聞いたことがあっても、「具体的にどのような姿勢や関わり方を指すのか?」は、はっきりイメージできない方も多いかもしれません。

ただ、日常生活において、傾聴はとても大切な土台となる考え方です。

まずは、傾聴の基本についてご紹介していきます。

傾聴は「話をよく聞く」以上の姿勢

傾聴とは、相手の話をただ静かに聞いていればよいというものではありません。

話の内容だけでなく、声の調子や表情、言葉の裏にある感情にも意識を向けながら理解しようとする姿勢のことを指します。

途中で評価したり、正解を示そうとすることはせず、まずは相手の世界をそのまま受け止めることが大切です。

そうした関わり方は、「このままで大丈夫」という安心感を相手に与えます。

安心感が生まれることで、相手は自分でも気づいていなかった思いを言葉にしやすくなっていくのです。

「ここ学」のすみこ

傾聴は、「相手を変えるためではなく、理解しようとする姿勢そのもの」だと言えるでしょう!

傾聴の姿勢がもたらす心への影響

否定や遮りのない傾聴を受けると、人は自然と心を緩めていきます。

「評価されない」「急かされない」という安心感が、緊張を和らげるからです。

その結果、表面的な出来事だけでなく、本当の気持ちや迷いが少しずつ表に出てきます。

傾聴は、相手にとって安全な場所をつくる役割を持っています。

「ここ学」のすみこ

カウンセリングなどの特別な場だけでなく、家庭や職場など身近な人間関係でも、この影響は大きいものです!

自分の気持ちにも気づきやすくなる

傾聴される体験は、相手だけでなく話している本人にも大きな変化をもたらします。

言葉にして話すうちに、「自分はこんなふうに感じていたのだ」と気づくこともあるからです。

途中で結論や意見を挟まれないことで、考えを遮られずに整理できます。

自分の感情を安全に見つめ直す時間は、心の負担を軽くする助けにもなるのです。

傾聴の主な種類と特徴

食事をしながら会話を楽しむ女性2人

傾聴と一言で言っても、実際にはいくつかの種類があります。

目的や相手の状態によって、適した傾聴の形は異なります。

受動的傾聴

受動的傾聴は、相手の話を遮らず、そのまま受け止めることを重視する姿勢です。

うなずきや相づち、落ち着いた表情などで「あなたの話を聴いています」というメッセージを伝えます。

意見や解釈を加えないことで、相手は安心して話し続けることができるのです。

気持ちを吐き出したいときや、整理がついていない段階の話に特に向いています。

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話すだけで心が少し軽くなる場合も少なくありません!

積極的傾聴(アクティブリスニング)

アクティブリスニングは、相手の話を要約したり、言葉を言い換えて返すことで理解を深める傾聴です。

「つまりこう感じているのですね!」と確認することで、相手は正しく理解されていると感じやすくなります。

誤解があれば、その場で修正できるのも、このアクティブリスニングの特徴です。

心理カウンセリングや支援の現場で多く用いられています。

共感的・反映的傾聴

共感的傾聴は、相手の感情に焦点を当てて言葉を返す関わり方です。

「それはとても不安だったのですね!」と感情を受け止めて返すことで、相手は理解されたと感じます。

反映的傾聴では、相手の言葉や感情を鏡のように映し返し、自己理解を促します。

どちらも安心感を高め、より深い話につながりやすくなります。

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大切なのは、解釈を押しつけず、相手の表現を尊重することです!

傾聴の姿勢が活かされる場面

上司に説明をするスーツ姿の若い男性

傾聴は、カウンセラーなどの心理学の専門家だけが使う特別な技術ではありません。

日常生活や仕事の中でも、少し意識するだけでも人との関わりが楽になる姿勢なのです。

ここでは、傾聴の姿勢が特に活かされやすい場面について見ていきましょう。

職場での人間関係やマネジメント

職場では、立場や役割の違いから本音を言いづらい場面が多くあります。

そのようなときに傾聴の姿勢で話を聴くことで、「話しても大丈夫」という安心感が生まれます。

意見や感情を否定せずに受け止めることで、信頼関係が少しずつ育っていきます。

小さな違和感や不満にも早めに気づけるため、問題が大きくなる前に対応しやすくなるのです。

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結果として、チーム全体の雰囲気やコミュニケーションの質が向上し、働きやすい環境づくりにつながります!

家族やパートナーとの関係

家族やパートナーとの関係では、「正しいことを言ってあげたい!」という気持ちが先に立ちやすくなることも多いでしょう。

しかし、相手が求めているのは解決策ではなく、「気持ちを分かってもらいたい」という場合も少なくないのです。

傾聴を意識すると、相手の感情に寄り添いながら話を聴けるようになります。

「分かってもらえた」という体験は、安心感を生み、心の距離を縮めます。

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感情的になりやすい場面ほど、傾聴の姿勢が関係の悪化を防ぐ助けにもなっていくはずです!

子育てや教育の場面

子どもや学生は、自分の気持ちをうまく言葉にできないことも多くあります。

そのため、行動だけを見て注意や指導が先行してしまうことも少なくありません。

傾聴の姿勢で関わると、安心できる雰囲気が生まれ、少しずつ本音を話してくれるようになっていくのです。

評価や指導の前に気持ちを受け止めることで、信頼関係が深まります。

自分の気持ちを理解してもらえる経験は、自己肯定感の土台になっていきます。

カウンセリングや対人支援の場

カウンセリングや相談支援の場では、傾聴は最も大切にされる基本姿勢の一つです。

話し手が安心して自分の内面を見つめるためには、評価や批判のない安全な空間が欠かせません。

丁寧に話を聴いてもらうことで、これまで気づかなかった感情や考えに出会うこともあります。

傾聴は、気づきを促し、自己理解を深める手助けになるのです。

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傾聴は、回復や成長を支える土台として大きな役割を果たしています!

傾聴の具体的なやり方【姿勢とスキルのポイント】

同僚の話を笑顔で聞く女性

傾聴は、生まれつきの特別な才能ではなく、日々の意識と経験を重ねることで少しずつ身につけていける姿勢でもあります。

最初から完璧にできなくても問題はなく、日常会話の中で「聴き方」を意識するだけでも、相手との関係性は大きく変わっていきます。

ここでは、傾聴の具体的なやり方についてご紹介していきます。

相手の話を逸さずに最後まで聴く

傾聴の土台となるのは、相手の話を途中で遮らず、最後まで丁寧に聴く姿勢です。

話の途中で意見やアドバイスを挟んでしまうと、相手は気持ちを十分に表現できなくなってしまいます。

まずは「話を聴いてもらえた」と感じてもらうことが、安心感につながります。

相手が言葉を探して沈黙しているときも、急いで声をかける必要はありません。

その沈黙は、気持ちを整理するための大切な時間であることも多いのです。

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「待つ姿勢そのものが、傾聴の大切な要素」とも言えます!

感情に注目して聴く

傾聴では、話の内容だけでなく、その背景にある感情に意識を向けることも重要です。

同じ出来事でも、感じ方や受け止め方は人それぞれ異なります。

「それはつらかったですね!」「不安だったのですね!」と感情に寄り添う言葉を返すことで、相手は”深く理解されている”と感じやすくなります。

感情を受け止めてもらえる経験は、心をゆるめる大きな助けにもなっていきます。

問題をすぐに解決しようとするよりも、まず気持ちを理解しようとする姿勢が信頼関係を育てるのです。

うなずきやあいづちで関心を示す

傾聴は言葉だけで成り立つものではなく、態度や表情からも伝わります。

うなずきや「そうなんですね」「なるほど」といったあいづちは、相手の話に関心を向けていることを示します。

大きく反応する必要はなく、自然で穏やかな反応で十分です。

無理にテクニックを使おうとせず、相手に向き合う気持ちを大切にしましょう。

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落ち着いた雰囲気が、話しやすさにつながっていくことも多いのです!

相手の言葉を繰り返して確認する

相手の話を理解するために、言葉を繰り返したり、要点をまとめて返したりすることも効果的です。

「つまり、こういうお気持ちなのですね!」と確認することで、認識のズレを防ぐことができます。

相手からしても、自分の考えや感情が整理されていく感覚を持つことがあります。

これは相手を評価したり、解釈を押しつけたりする行為ではありません。

あくまで理解を深めるための確認です。

判断や評価を控える

相手の話を聴いていると、「それは良くない」「もっと違うやり方があるのでは」と感じることもあるでしょう。

しかし傾聴では、そうした判断や評価を一度脇に置くことが大切です。

評価されないと感じることで、相手は安心して本音を話せるようになっていくのです。

正しさや効率よりも、相手の考え方・感じ方を尊重する姿勢が求められます。

否定されない空間があることで、人は自分自身と向き合いやすくもなっていきます。

助言や解決策を急がない

相手の話を聴いていると、つい早く助けたい気持ちから解決策を提示したくなることもあります。

しかし、相手が求めているのは答えではなく、「理解してもらえた」という感覚かもしれません。

また、十分に話し終え、自分の気持ちが整理されてからでないと、助言は受け取りにくいものです。

必要であれば、話を聴いたあとに一緒に考える姿勢を持つことも大事です。

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焦らず、話を聴く時間そのものを大切にしましょう!

言葉以外のサインにも気づく

傾聴では、言葉だけでなく、表情や声のトーン、話す速さなどにも注意を向けます。

言葉では落ち着いているように見えても、実は緊張や不安を抱えていることもあります。

そうした非言語のサインは、相手の本音を知る手がかりになります。

小さな変化に気づくことでより深い理解につながり、全体を感じ取ろうとする姿勢が、傾聴の質を高めてくれます。

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ただし、無理に読み取ろうとせず、気づいたことを大切にしましょう!

自分の気持ちを整えてから聴く

傾聴を行ううえで、自分自身の心の状態もとても重要です。

疲れやイライラを抱えたままでは、相手の話に十分に向き合うことが難しくなります。

話を聴く前に、「少し深呼吸をする」「自分の気持ちを確認する」だけでも違いが出ます。

心に余裕があると、相手にも自然と穏やかに接することができるはずです。

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無理をせず、自分を大切にしながら行うことが、傾聴を続けていくコツです!

傾聴を学ぶメリットと身に付く力

コーヒーを持ち笑顔で歩く若い女性

傾聴を意識して身につけていくことで、周囲との関係だけでなく、自分自身の心の在り方にも少しずつ変化が生まれます。

相手を理解しようとする姿勢は、人との関わりもよりスムーズになり、日常生活や仕事の中で大きな支えになっていくでしょう。

ここでは、傾聴を学ぶことで得られる主なメリットについてお伝えしていきます。

人間関係のストレスが減る

傾聴ができるようになると、相手の話を途中で否定したり遮ったりすることが減り、無用な衝突が起こりにくくなります。

感情的な反応を抑え、相手の気持ちを理解しようとする姿勢が身に付くため、誤解が生まれにくくなるのです。

相手の言葉の背景にある思いに目を向けられるようになれば、些細なことで疲れにくくもなります。

その結果、人との関わりそのものに感じていたストレスが和らいでいきます。

相手から信頼されやすくなる

人は、自分の話を真剣に聴いてもらえた経験を強く覚えています。

そのため、傾聴の姿勢を持つ人は、「この人なら安心して話せる」と感じてもらいやすくなります。

評価や否定をせずに聴いてくれる存在は、それだけで大きな信頼につながるのです。

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自然と相談を受ける機会や本音を打ち明けてもらう場面も増えていくでしょう!

自分の感情にも気づきやすくなる

傾聴は、相手の心に寄り添う力であると同時に、自分自身の感情を見つめる力も育ててくれます。

人の感情を丁寧に受け止める習慣がつくと、自分の中に生まれる感情の動きにも自然と気づけるようになります。

「今、自分はどんな気持ちなのか?」と立ち止まって考えられるようになるため、感情に振り回されにくくなっていくのです。

気持ちを客観的に捉えられるようになることで、心の安定にもつながります。

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「傾聴は日常的にできるセルフケアの一つ」とも言えるでしょう!

問題解決を急がなくてよくなる

傾聴を学ぶと、すぐに答えや解決策を出さなければならないという思い込みが和らぎます。

「まずは話を聴き、状況や気持ちを整理すること自体に大きな意味がある」と理解できるようになるからです。

その過程で、相手が自分自身で答えに気づくことも少なくありません。

無理に背負い込まず、寄り添いながら支える姿勢を保てるようにもなります。

結果として、関わる側の心の負担も軽くなっていきます。

仕事や支援の質が高くなる

対人関係が中心となる仕事や支援の場では、傾聴力がそのまま信頼や評価につながることも多いです。

相手の話を丁寧に聴くことで、表面的ではない本当のニーズに気づきやすくなります。

その結果、的外れな対応が減り、相手にとって意味のある関わりができるようになっていきます。

満足度や信頼度が高まり、仕事全体の質も自然と向上していくでしょう。

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自分自身のやりがいや手応えを感じやすくなる点も、傾聴を学ぶ大きなメリットです!

傾聴力を高めるための練習方法【日常で続けられるステップ】

上司の話を笑顔で聞くスーツ姿の女性

傾聴は、一度学んだら身につく完成形のスキルではなく、日々の関わりの中で少しずつ育っていく力です。

特別な知識や資格がなくても、日常会話の中で意識を向けるだけで、誰でも練習を始めることもできます。

ここでは、傾聴力を高めるための具体的な練習方法についてご紹介していきます。

日常会話で「最後まで聴く」を意識する

傾聴の練習として最も基本になるのは、相手の話を途中で遮らず最後まで聴くことです。

話の途中で意見や感想を言いたくなっても、まずは相手が話し切るのを待つことを意識してみましょう。

途中で遮られない経験は、相手に大きな安心感を与えます。

沈黙が生まれても、すぐに言葉を足す必要はありません。

相手が考えを整理している時間として、静かに待つ姿勢も大切になってくるのです。

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こうした小さな積み重ねが、自然な傾聴力につながっていきます!

すぐに返答しない練習をする

相手の話を聴き終えたあと、あえてすぐに返答しない練習も効果的です。

数秒間の間を取ることで、話の内容や気持ちを落ち着いて受け止める余裕が生まれます。

沈黙に不安を感じる方も多いですが、その沈黙は無関心ではなく、理解しようとする姿勢の表れでもあるのです。

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反射的な助言や評価を控えやすくなり、対話自体も穏やかになります!

相手の話を要約してみる

会話をしながら、相手の話を心の中で要約する練習をしてみましょう。

今、”相手が一番伝えたいことは何か?”を考えることで、集中して聴けるようになります。

また、話の流れを整理する力も自然と身についていきます。

慣れてきたら、「今のお話はこういう意味ですね!」と優しく言葉にして返してみるのも良い方法です。

ミラーリングを意識する

ミラーリングとは、相手の話し方や姿勢、表情の雰囲気に自然に合わせていく関わり方です。

傾聴の場面でミラーリングが起こると、相手は無意識のうちに親近感や安心感を抱きやすくなります。

声のトーンや話すスピードを合わせるだけでも、関係性が和らぐことも多いのです。

ただし、意識しすぎると不自然になり、逆効果になることも。

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あくまで自然体を心がけ、相手に寄り添う感覚を大切にしましょう!

感謝や受け止めを言葉にする練習をする

相手が話してくれたことに対して、「話してくれてありがとう!」と心の中で感じてみることも大切な練習です。

直接言葉にできなくても、感謝の気持ちを持つだけで聴く姿勢は大きく変わります。

”相手がどんな思いでこの話をしているのか?”を想像することで、共感的に聴きやすくなります。

最初は難しく感じても問題ありません。

感情に意識を向け続けることで、少しずつ共感力が育っていきます。

自分の話し方を振り返る

会話が終わったあとに、自分の話し方や関わり方を振り返る時間を持ってみましょう。

「自分がどれくらい話していたか?」「相手の話を途中で遮っていなかったか?」を思い出します。

気づいた点があっても、それを責める必要はなく、次の会話で少し意識してみるだけで十分です。

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振り返りを習慣にすることで、無理なく傾聴力を高めていくことができます!

自分自身の気持ちを聴く習慣も持つ

傾聴力を高めるためには、他者だけでなく、自分自身の気持ちにも耳を傾けることが欠かせません。

日々の生活の中で、疲れや不安、嬉しかった出来事に気づく時間を持ってみましょう。

自分の感情を丁寧に扱えるようになると、他人にも同じ姿勢で向き合いやすくなっていくのです。

心に余裕がある状態は、安定した傾聴を支える大きな土台になります。

ロールプレイや録音で振り返る

学びの場や研修などでロールプレイを行うと、第三者の視点からの気づきを得ることができます。

自分の話し方や相づちを録音して振り返るのも有効な方法です。

最初は違和感や恥ずかしさを感じるかもしれませんが、改善点も具体的に見えてくるでしょう。

回数を重ねるうちに、自分の癖や強みにも気づけるようになります。

学習リソースを活用する

傾聴について書かれた書籍や講座、ワークショップなどを活用することで、理解をさらに深めることができます。

理論と実践を組み合わせて学ぶことで、日常の会話に取り入れやすくなっていくのです。

具体的な言葉かけや姿勢を知ることで、不安も減り、自信にもつながります。

「ここ学」のすみこ

興味があれば、心理カウンセリングの基礎を学ぶことを考えてみるのもおすすめです!

注意!傾聴でやってはいけないこと

パソコンの前で目をつぶり後悔する女性

傾聴は、ただ黙って相手の話を聞いていればよいというものではありません。

関わり方によっては、良かれと思った行動が相手の心を閉ざしてしまうことも。

ここでは、傾聴の場面で特に注意したいポイントについてご紹介していきます。

話を途中で遮る・結論を急がせる

相手の話を途中で遮ったり、「つまりこういうことですよね」と早く結論をまとめてしまうと、話す流れが途切れてしまいます。

人は話しながら気持ちを整理していくため、回り道のように感じる語りにも大切な意味があることも多いのです。

途中で遮られると、相手は「もう話さなくていいのかな、、、」と感じてしまうことも少なくありません。

最後まで話してもらうことで、相手自身が考えをまとめられる場合もあります。

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急がず、相手のペースを尊重する姿勢がより深い人間関係につながっていきます!

すぐにアドバイスや解決策を出す

話を聞きながら、つい解決策を伝えたくなることは自然なことです。

しかし、相手が話している途中で助言をすると、「気持ちをわかってもらえていない」と感じさせてしまうことがあります。

多くの人は、”まず自分の気持ちを受け止めてもらいたい”と感じています。

十分に話を聴いてもらえたと感じてはじめて、アドバイスを受け取る余裕が生まれるのです。

アドバイスをする場合でも、相手の気持ちが落ち着いてからでも遅くはありません。

自分の価値観や正しさを押し付ける

「それは間違っている!」「普通はこうするべき!」といった言葉は、相手からすれば否定された気持ちになってしまいます。

傾聴では、正解を示すことよりも、「相手がどう感じ、どう考えているのか?」を理解しようとする姿勢が大切です。

価値観は人それぞれ異なり、一つの正しさに当てはめることはできません。

「ここ学」のすみこ

まずは相手の視点に立って話を聴くことを心がけましょう!

自分の体験談ばかり話す

共感の気持ちから「わかっていますよ!自分もこうでしたから〜」と、自分の経験を話したくなる場面もあるでしょう。

しかし、自分の体験談が続いてしまうと、話の中心が相手から離れてしまいます。

相手は「自分の話を聴いてほしい」と思っているため、話題がすり替わると満たされにくくなります。

体験談を伝える場合も、”相手の話を支える目的にとどめる”ことが重要なのです。

「ここ学」のすみこ

話の主役はあくまで相手であることを忘れないようにしましょう!

表情や態度で否定的な反応をする

言葉にしなくても、ため息やしかめ面、視線を外すといった態度は相手に伝わります。

こうした反応は、「真剣に聴いてもらえていない」「否定されている」という不安を生みやすくなります。

傾聴では、うなずきや落ち着いた視線など、非言語的な関わりも重要な要素なのです。

安心して話せる雰囲気を保つことが、相手の心を開く土台になります。

傾聴が心理カウンセリングで重視される理由

相談者の話を真剣に聞く白衣姿の女性カウンセラー

心理カウンセリングにおいて、傾聴が重視されるのは、相談者が安心して自分の気持ちを話せる土台をつくるためです。

人は評価されたり否定されたりする不安があると、本当の気持ちを隠したり、表面的な話に終始してしまうことがあります。

カウンセラーが傾聴の姿勢で関わることで、相談者も「ここでは無理に良く見せなくていい」「そのままの自分で話していい」と感じられるようになっていくのです。

丁寧に聴いてもらう体験は、相談者自身の内側にも変化をもたらします。

話しているうちに、自分でも気づいていなかった感情や考えが言葉になり、少しずつ整理されていくことも。

これはカウンセラーが答えを与えるから起こるのではなく、安心して話せる環境が整っているからこそ生まれるプロセスなのです。

また、傾聴は信頼関係を築くうえでも欠かせない要素です。

自分の話を途中で遮られず、評価されることなく受け止めてもらえる経験は、「この人なら大丈夫」という感覚につながります。

「ここ学」のすみこ

信頼があるからこそ、普段は人に話しづらいテーマや、心の奥にしまい込んでいた思いにも向き合えるようになります!

まとめ

傾聴の姿勢は、特別な資格や知識がなくても、今日から意識できる大切な関わり方です。

相手を変えようとするのではなく、まず理解しようとする姿勢が、人間関係に穏やかさをもたらします。

その過程で、自分自身の心も自然と整いやすくなっていくのです。

いきなり完璧な傾聴を目指す必要はありません。

日常の会話の中で、「相手の話を遮らずに聴く」「気持ちに目を向ける」ことを少し意識するだけでも十分です。

小さな心がけの積み重ねが、周囲とのつながりを深め、自分自身の安心感を育ててくれるでしょう!

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